- 1. 前回までのおさらい
- 2. 環の結論: 国内BTCFXはオススメできない。環自身も、2019年10月をもって証拠金を全て引き上げた。
- 3. 他の金融商品・投資商品などと比べて国内BTCFXに有利な点は?
- 4. ビットコイントレードをやるならば
1. 前回までのおさらい
まず、BTCFXにはどんなメリット・デメリットがあるかを確認したぬき。結論だけ言うと、特に追証・借金リスクが気になるところたぬ。
【BTCFX】第1回 国内BTCFX(レバレッジ取引)のメリットとデメリット - たんたん環のビットコイン
次に、国内取引所のメリット・デメリットを詳しく比較したぬき。結論だけ言うと、消去法で選ぶしかないような感じたぬ。
【BTCFX】第2回 BTCFXに適した取引所口座を開設する(辛口評価) - たんたん環のビットコイン
さらに、そのようなデメリットをどのくらい克服できるかも確認したぬき。結論だけ言うと、追証・借金リスクはどうしようもないたぬ。
【BTCFX】第3回 国内 BTCFXのデメリットを克服する方法 - たんたん環のビットコイン
以上のように、「第3回」克服を踏まえた上で、環の結論はこうたぬ。
2. 環の結論: 国内BTCFXはオススメできない
今回はその理由を詳しくみていこうたぬ。
理由① 手数料体系がよろしくない。
まず、現在の国内BTCFXは手数料体系がユーザーには嬉しくないたぬ。特に以下の点たぬ。
- マイナス手数料がない(手数料はいつも支払うだけ)
- ところによってはロスカット手数料が大きすぎる
- マイナス手数料がない割に、一律支払う手数料は高め(環にとっては)
詳しい話は「第2回」をみてくれたぬ。
マイナス手数料は現物取引でなら採用があるたぬ。
理由② もともと海外に比べ出来高は小さかったが、輪をかけて減少傾向にある。
毎度おなじみのこちらのサイトさんで出来高を確認できるたぬ。その一番上「国内取引所(JPY-BTC)の総月間出来高」のところを見てくれたぬ。
2020年秋以降、ビットコインは爆進しており出来高も少しずつ増えてきてるんですが、日本では半減期ごろに一時盛り上がったものの、現在は去年の最低水準に戻ってきてしまいました。
そんなわけで、日本での出来高減少は単にビットコイン市場全体が厳しい、という以上のことがあるたぬ。
価格だけで言ったらビットコイン今めっちゃ強いし。
原因は色々あると思われるたぬけど、去年2019年の春から順次、各取引所のBTCFXのレバレッジ上限が4倍に引き下げられたことが非常に大きいと思われるたぬ。
たぬき訳「レバレッジってデリバティブ市場の出来高にどれくらい重要かな?ビットフライヤーは15倍から4倍にしたらこんなことになっちまったよ〜」 https://t.co/k5r4sZQDt7
— 環(東大たぬき) (@tanubitUT) November 13, 2019
レバレッジの低さは環が国内BTCFXをオススメできない主な理由の一つたぬ。詳しくは「理由④」以下をみてくれたぬ。
理由③ 追証・補填・借金状態に陥る可能性がある
散々詳しく話したので、説明は省略するたぬ。
「第3回」でも触れたように、いちど強制ロスカット発生まで爆損が出ると、これらは自力で回避できないたぬ。発生するときには発生しちゃうたぬ。
取引所ごとの詳しい話は「第2回」をみてほしいたぬ。
やめた理由④ レバレッジ4倍は低すぎる
「第3回」でも触れたように、現在のレバレッジは非常に低いたぬ。
かつてあった15倍、25倍という水準からするとしょっぱすぎて涙がでるたぬ。
レバレッジが低いことは単に得しにくいっていう以上に、実質的にはすでに損してるって考えることもできるたぬ。詳しくは↓みてね。
・・・以上の理由より、結論たぬ。
結論: メリットがほとんどない。
にも関わらず、デメリットは無視できないほどのものがある。メリットとデメリットを比較考慮するとデメリットばかり目立つ。ひとことでいえば、
現在の国内BTCFXは「ハイリスクローリターン」、それが言い過ぎだと言うなら、少なくとも「ミドルリスクローリターン」たぬ。
言い方はともかく、リスクに対してリターンが割に合わないと思ったから、環はやめたぬき。ほとんど悪夢たぬ。
一応エクスキューズしとくたぬ。「絶対やめろ!」とは言わないたぬ。
bot(自動取引)をやるとか、そういう一定の使い道はあると思いますたぬ。
ですが、入門者が裁量(人力・手動取引)で・・・と思うとどうなんでしょうねと思います次第。
3. 他の金融商品・投資商品などと比べて国内BTCFXに有利な点は?
以上のように、国内BTCFXをやりたくなる内在的な理由はほとんどないたぬ。
さらに、国内BTCFXのデメリットは、内在的な特徴(それ自体の特徴)だけでなく、他の投資と比較するとより際立つと思うたぬ。他のやつについての詳しい話は(多分姉妹ブログの方で)そのうち番外編としてまとめるたぬ。
比較① 株の信用取引
株の信用取引はレバレッジ3.3倍たぬ。これは国内BTCFXの4倍よりちょっと低い程度たぬ。
さて、株はBTCFX市場よりも圧倒的にデカイたぬ。
2019年9月の売買代金比較してみるたぬ。
- 国内BTC売買代金: 3兆9千億円*1
- 内国株式売買代金: 53兆円*2
このように、売買代金はまさに桁違いたぬ。ざっと15倍弱くらいたぬ。
そして、何度も言ってきたように、取引の活発さっていうのはトレードにとってかなり重要な要素たぬ。*3
それだけじゃないたぬ。そもそも株の方が歴史が長く、投資商品としての信頼性が高いのは言うまでもないたぬけど、初心者にとって株の方が勉強しやすいっていうのもあるたぬ。株の情報はアクセスしやすいし、教科書もいっぱいあるたぬから。周りにもやっている人もいるかもしれんたぬ。
ただし、追証アリたぬ。
比較② 外為FX
いわゆる普通の外国為替のFXたぬ。
まず、FXは国内の業者でもレバレッジは25倍たぬ。株やBTCFXをはるかに上回るたぬ。
それに、為替の市場規模は株をはるかに上回るたぬ。当然ビットコインなんて比にならんたぬ。
また、株同様に長い歴史と勉強のしやすさもあるたぬ。
ただし、追証アリたぬ。
こういうのを「ハイリスクハイリターン」っていうたぬ。追証を食らって借金状態になるハイリスクの代わりに、レバレッジが高いからハイリターンも狙えるたぬ。
一方国内BTCFXはレバレッジが低くてハイリターンが狙いにくいのに、借金になるリスクだけはしっかりあるたぬ。悪夢みてえたぬ。
・・・「ちがうんや!BTCをやりたいんや!BTCじゃダメなんか?」そう言うたぬきよ、焦るでない。
BTC自体は魅力があると環も思ってるたぬ。値動きも、これから面白くなりそうだと期待もかけているたぬ。
姉妹ブログにも書いてるように、実際、環も現に爆益を出せているたぬ。
「ならBTCでもっと良い条件の取引所がありさえすれば・・・。」
そう、実はあるたぬ。
比較③ 海外取引所のBTCFX
・・・いつから国内取引所だけが取引所だと錯覚してたぬき?
国内がだめなら海外を使えばい〜じゃない。
ここでは環が使っているところを1個だけ紹介するたぬ。
取引所例 BitMEX (香港の取引所)
特徴は・・
-
個人情報一切不要
-
レバレッジ最大100倍
-
追証・補填等なし
-
マイナス手数料がある(手数料がもらえることがある)
-
国内取引所より圧倒的に規模がデカイ
-
日本語公式対応bitmexは現在日本人使えません。ウピ〜
・・・は?BitMEXを使えば散々悩まされた国内BTCFXのデメリットの多くを一瞬で解決してくれるたぬ。
・・・悪夢から覚めたような気分たぬ。今まで何悩んでいたのが馬鹿馬鹿しくなったぬき。
特に追証なしレバ100倍っていうのは、要するに利益は青天井なのに損失は限定的(証拠金がゼロになること以上の損失が出ない=借金状態にならない)ということたぬ。
追記: 残念ながら現在、日本居住者はBitmex使えん。
代替として、環はBybitを使いはじめました。Bybitについては下の記事をご覧ください。
・・・以上、株、FX、海外BTCと3つ比較したぬき。
これらと比べて、国内BTCFXの方がメリットがあると感じるポイントは、環には全くないように思われるたぬ。
国内BTCFXの方が優れていると感じたぬきがいたら、どこがそうなのかぜひ教えて欲しいたぬ。本気でわからんたぬから、環はやめちゃったぬき。
4. ビットコイントレードをやるならば
さっきも言ったように、環はビットコインそのものについてはトレード対象として大いに期待しているたぬ。
ビットコインでトレードをやるならば、次のうちどっちかをおすすめするたぬ。環はどっちもやってるたぬ。
BTCトレード方法① 国内取引所で現物取引
現物取引は借金リスクがなく、中長期保有で利益を出す目的がいいと思うたぬ。
また、現物取引目的なら、国内に優れた取引所があるたぬ。
BTCトレード方法② 海外取引所でBTCFX
ビットコインでFXをやるなら、海外取引所が優れているぬ。BTCFXに関しては、国内取引所と海外取引所(もちろん取引所にもよる)では比較にならないくらい後者の方が優れているたぬ。レバ100倍で追証なしとか日本の取引所からは想像もできないたぬ。
いかがだったかな?たぬ。これで国内BTCFX編は完結・・・と思うたぬ。
*1:Bitcoin日本語情報サイト「国内取引所(JPY-BTC)の総月間出来高」
https://jpbitcoin.com/market/volume
https://www.jpx.co.jp/markets/statistics-equities/monthly/index.html
大和総研「統計情報」
https://www.dir.co.jp/InfoManage/datarsc-s.html
同「グラフと表で見る株式市場(2019年10月号)」
https://www.dir.co.jp/InfoManage/pdf/DI02_STOCK.pdf
*3:例えばこの辺の記事を見てくれたぬ。第2回 現物入手の方法 〜販売所vs取引所