前回記事
「タイトルなげえしカタカナ多いたぬ〜」とげんなりしたぬきよ、すまねえたぬ。
環は初心者だからって容赦しねぇたぬ。
あるいはこういった方がいいかもしれんたぬ。環は初心者をナメたりしないし、ちゃんと必要な情報にアクセスできるようにする方針でやっているたぬ。
その辺の本屋に置いてある2000円くらいの入門書をペラペラ見て欲しいたぬ。結構な数の本が、このブログの入門記事より浅いところでお茶を濁しているのに気付くと思うたぬ。
まあ本なんてまだ値段はたかが知れてるたぬ。情報量がスカスカの高額有料noteや商材を掴まされたりしたら、たぬきは悲しくってピィピィ〜たぬ。
逆にいえばこのブログをしっかり読めば、タダで数冊分の知識が身につくようになっている(・・・というつもりで書いてる)たぬ。しかも毎回クールなたぬきのイラストつきたぬ。
そして、特に今回はテクニカル分析入門シリーズでは最も重要なところたぬ。
逆にいえば、これをしっかり理解できれば、ひとまず山場は乗り越えたってことになるたぬ。
だから、タイトルの字面を見てギョェっとしたぬきたちは、ぜひ頑張って理解して欲しいたぬ。
一応いっておくたぬけど、こういう威圧感のある専門用語にびびってはいけないたぬよ。同時に、そういうのをありがたがってもいけないたぬ。
今回扱うことはどれも非常に重要で、奥深いものたぬけど、この記事では欲張りセットで簡単にお話しするたぬ。
じゃ、本題に入るたぬね〜。
トレンドとは
トレンドっていうのは、上か下か、はっきりと価格がどっちかの方向に向かっている状態のことたぬ。
この時点で、もうおわかりだと思うたぬ。
なんでトレンドを見極めていのか。トレンドがわかるってことは、今後値段がどっちに動くかの予想がしやすくなるってことたぬ。
「価格は上がるか下がるかだから、トレードって二択じゃん!」て思ったぬき、惜しいたぬ〜。
トレンドは発生する「なら」上か下か、たぬ。
でも発生しないで、横ばいだったり、ウロチョロしているだけの相場もあるたぬ。
そういうのを「レンジ」っていうたぬ。
つまり、相場には三種類あるってことたぬ。
- 上昇トレンド: はっきり上向きである
- 下降トレンド: はっきり下向きである
- レンジ(横ばい): どっちつかずのダラダラたぬき
まずはこの3つがあるってことをしっかり理解することたぬ。
トレンドを見つける3つの基本
今回は、そんな便利なトレンドをどうやって見つけるかをお話しするたぬ。
ここでは基本的な3つのやり方を理解して欲しいたぬ。
① パーフェクトオーダーの発生
移動平均線を複数本出したとき、ねじれず、最も時間の長いものから短いものまで順番に並んでいることを「パーフェクトオーダー」っていうたぬ。
言葉で言ってもわかりにくいから絵を出しとくたぬ。
これは50MA、200MA、500MAのつもりたぬ。
赤い縦線の左側では、ぐちゃぐちゃしてるたぬ。
でも、右側ではちゃんと「50MA、200MA、500MA」の順番で並んでるたぬね。この状態がパーフェクトオーダーたぬ。
基本的にはパーフェクトオーダーが発生していたら明確なトレンドが発生していると思っていいたぬ。*1
非常に単純たぬけど、「パーフェクトオーダーが出ているとき以外はエントリーしない」っていうくらい好まれている指標たぬ。使う使わないは別として、必ず理解してほしたぬ。
② ダウ理論
ダウ理論は詳しく書けば1冊の本になるようなものたぬけど、ここでは入門たぬきに抑えておいて欲しいポイントだけ簡単に説明するたぬ。
ダウ理論はトレンド分析で最も基本的な理論たぬ。次に紹介する「エリオット波動」もこれの応用たぬ。
ダウ理論の基本は、「高安の切り上げN字=上昇トレンド」たぬ。
このフレーズを頭に叩き込んで欲しいたぬ。同じく、「高安の切り下げN字=下降トレンド」たぬ。
具体的にどんなもんかについてはやはり絵を見ながらお話するたぬ。
現在の価格はたぬきのいる山の頂点だとするたぬ。
ここ振り返って見ると、直近の最高値はBたぬね。
Bからさらに振り返ると、次の直近高値はAたぬ。
まず、このように「高値を更新している」っていうのは、入門たぬきが見ても上昇トレンドっぽく見えると思うたぬ。だってどんどん値段が上がってるってことたぬから。
でも、ダウ理論ではそれだけじゃダメたぬ。
同じくらい重要なのが、「安値の切上げ」たぬ。
Aで高値をつけてから、一旦1まで落ちてるたぬね?その後、Bまで上がったぬき。
重要なのはこの次たぬ。
Bまで上がったあと、一旦下げてるけど2で下げ止まってるたぬ。
2で下げ止まって、さっきまでの高値(A)を下回らずに、再び上昇していってるたぬ。
つまり直近安値が1から2へと切り上がったわけたぬ。
このように、安値と高値、どっちも上へ上へと切り上げてN字を作るように更新していくことを見て、はじめてダウ理論は「上昇トレンド」だと認定するたぬ。
なお、この後、たぬきの右側で直近安値をブレイクしているたぬ。このブレイクをもって上昇トレンドは終了したと見なされるたぬ。
ただし、注意たぬ。
上昇トレンド終了はすぐ下降トレンド開始を意味しないたぬ。
入門たぬきはこのことを混同しがちだから、注意して欲しいたぬ。
最初にも書いたように、トレンド以外にもレンジというものがあるたぬ。上昇トレンドが終了した後に来る可能性は、下降トレンドだけじゃなく、レンジもあるたぬから中いたぬ。
備考: 用語の注意
ダウ理論の紹介では「上昇トレンド」よりも「上目線」ていう言葉が使われがちたぬ。
中には「ダウの目線はトレンドではない」みたいな説明をされている方もいるたぬ。
環的には、正直そんなにこだわらなくていいと思うたぬ。
というか、英語では普通に"trend"って表現されてるたぬ。
なんで「目線とトレンドの区別」みたいなのが生まれたのかはよくわからんたぬ。
③ エリオット波動
「でた!わけのわからんオカルトだ!」って思ったぬきは入門書とかをいくつか読んだ勉強たぬきだと思うたぬ。まあその評価はちょっと待ってくれたぬ。
名前も聞いたことないたぬきのために、簡単に説明たぬ。
ダウと違うところはいくつかあるたぬけど、今回注目したいのは、「N字の回数を予言する」ということをエリオット波動理論はやろうとしているって点たぬ。
なお、「波動」「波」っていうのは要するにN字っぽいグニョって動きだと思ってくれたぬ。別に「量子力学の波動関数と関係がある」とかそういうことではないたぬ。形が波みてえだというだけたぬ。
まあまず絵を見てくれたぬ。
エリオット波動プリンシプルでは、上昇5波(1~5)と下降3波(A~C)で1セットだとするたぬ。
1、3、5が上昇で、2、4と調整が入ってるたぬ。下降ではA、Cと落ちて、間にBの調整が入るたぬ。
その考え方の特徴は、単に上げ下げの予想をするだけでなく、「何回上昇したり下降したりするか」という回数の規定があることたぬ。
だから、もし本当にこの通りになるなら、いまが第何波目かわかりさえすれば非常に勝ちやすくなるはずたぬね?
・・・が、そこが難しいところたぬ〜。
いまが「第何波目か」はいくらでも解釈しようがあるからたぬ。
どこを第1波とするか、どこからどこまでを一つの波動として数えるか、などなど、いくらでも解釈の仕方は変わるたぬ。
めちゃくちゃ詳しいトレーダーからすると、もっと正確に解釈できるってことらしい。*2たぬけど、入門たぬきにはそうたやすく使えるものではないたぬ
むしろ希望的観測の余地が大きく、下手に使うと危険かもしれないたぬ。
また、エリオット波動はなんかカッコイイ響きの専門用がめちゃくちゃ多くて、それについて語ってるのを見てると「よくわからないけどすごそう」って感じがするかもしれんたぬ。
例えば「I波動」だとか「ダイアゴナルトライアングル」とか。そもそも「エリオット波動プリンシプル」っていう名前自体がなんか中二病的な必殺技の名前みたいたぬ。セフィロトの樹が浮かびあがってめっちゃ手から光線とかでそうたぬ。
でも、「よくわからないけどかっこよさそうなもの」に振り回されるとろくなことにならんたぬ。しっかり調べて、理解できそうだと思ってから使うことをお勧めしたいたぬ。
・・・今回の記事は、最初に行ったように、テクニカル入門で一番大事なところたぬ。よくわからなかったら、何度もよーく読んで考えてしっかり理解しようねたぬ。
そんじゃ〜ね、たぬ。
次回はトレンド転換とかレンジについてお話ししていくたぬね〜。