ここ数日、暴落から一転して反発、そのままヨコヨコでジリ下げ?ダブルトップ?という感じの実に不穏な値動きたぬね。
・・・価格が不穏っていうだけじゃないたぬ。
むしろ価格と合わせて色々分析するほど、不審な点が目につくたぬ。
今回はトレード記録というより、分析していて何か気持ち悪い感じがしたっていうことのまとめ記事たぬ。
① ポジション
まずいつも通り、価格チャートとそれに対応するポジション推移を見ていこうたぬ。
まず真っ先に目につくのはテザー建てロング(BTCUSTLONGS)の激減たぬ。
一瞬で40%くらい消滅した結果、今の水準は9月27日頃と同水準たぬ。もはやテザー建てロングが高水準とは言えなくなったと思うたぬ。
以前書いたように、普通なら積まれたOIは反対売買によって決済されるため、ロングが溜まっていたらその分売られるから価格は下がるという予想になるはずたぬ。
けれども今回は、それにも関わらず価格は強烈に反発してるたぬ。
じゃなんでか。OI分析の観点からは、二つの要因が考えられるたぬ。
まず、
(1) 現引きでポジションを解消した?
まず、消極的な要因たぬ。
この急激な(テザー建て)ロングポジション半減にも関わらず価格が暴落しなかった理由として、現引きが考えられるたぬ。というか環にはそれ以外に考えられないたぬ。
今度改めて書こうと思うたぬけど、現引きという言葉を初めて聞いたたぬきのために、ここで対概念である「現渡し」とともに簡単にお話するたぬ。
- 現引き: ロングポジションを反対売買する代わりに、その分の現物を買い取ることによって埋め合わせてポジションを解消することたぬ。
- 現渡し: ショートポジションを反対売買する代わりに、その分の現物納めすることによって埋め合わせてポジションを解消することたぬ。
このような場合、FX市場における反対売買を伴わないため、大きなポジション減にも関わらずほとんど価格への影響が生じないたぬ。
気づいてないたぬきもいっぱいいると思うたぬけど、この現引き・現渡し、実は日本の取引所でもやってるたぬ。
ただ手数料がベラボウだったり時間がかかったりで、普通の個人トレーダーは使わないだろうと思うたぬ。一応リンクだけ貼っておくたぬ。
bitFlyer Lightning FX で現引・現渡による決済はできますか。
GMOコイン 現引きまたは現渡しの方法を教えてください
(2) ドル建て(BTCUSDLONGS)増
次に、積極的な要因として、ドル建てロング急増が目につくたぬ。
普段はトレードに便利なように割合で表示してるたぬけど、ここでは絶対値でテザーとドルとのロング出しておくたぬ。
これ見ると、テザー建ての減少よりはるかに急激なドル建てロングの増加があるたぬ。
直近では9月頭にも同じような急増が見られるたぬね。この時も価格は急上昇してるたぬ。
そんなわけで、今回の反発とポジションの関係としては・・・
ドル建てロング増とドル建てショート減によるショートカバー、というドル建てポジションが本体で、テザー建てはあまり関係なさそうたぬ。
むしろテザー建てはロング半減と共にショートが着実に増えていっていて、これから仕掛けてくるとしたらUSTSHORTSの急増に注目したいところたぬ。
・・・が、それとて一筋縄ではいかんてことは、さっきのポジションチャート見たらわかると思うたぬ。
テザー建てショートは未だ一定水準をキープしてるたぬけど、一瞬急増してその分が解消されたときには大した暴落にはならなかったぬき。もう一回貼っとくたぬ。
・・・そんなわけで、ポジション動向は第一のよくわからんポイントたぬ。
② マネーフローもびみょ〜
次に、マネーフロー(資金の流出入状況)もまたびみょ〜な感じたぬ。
現物はほぼ変わりなし
暴落前の21-22日の巨大な資金流出は値動き相応って感じたぬけど、それに比べたら、25日の暴騰に対して資金流入はほとんど誤差みたいなレベルたぬ。
Bitmexは再流出
BitMEX XBTUSD 財布と建玉
— BTC情報アラート📊 (@btc_status) November 26, 2019
BTC 財布:205.7k BTC
BTC 建玉:90.26k BTC
USD 財布:$1.44B
USD 建玉:$634.93M
建玉/出来高:3% pic.twitter.com/T8HNQsD0Q0
・・・いずれにしても、みんな迷ってる感じたぬ。
あるいは、どちらかといえばむしろ流出の印象が強いたぬ。
ということは、7000割れから一気に巻き上げてきた25日の急騰は、資金流入によって裏打ちされた上昇の兆しとしての暴騰というよりは、単にセリクラだったんじゃないかっていう感じがするたぬ。
セリクラてのはセリングクライマックスの略で、売りの集中のあとに一旦巨大なショートカバーがおこることたぬ。
セリクラから上昇トレンドのこともあるたぬ。
けどそうじゃないこともあるたぬ。
例えばビットコインでは、17年末のバブル崩壊から、1年以上かけて何度もセリクラを繰り返して高値を切り下げていき、上昇トレンドに転じたのは19年春たぬ。
結論: 今回のやつに関しては、多分単なるセリクラで、その先はわからん。
余談
そんなわけで、「セリクラきたから次はバイーンでしょw」といってるたぬきをみかけたら、
(1) そのたぬきが、自分の金を使っている本物のトレーダー →彼の発言は冗談たぬ。
(2) そのたぬきが、トレードしてる気配が全くない(and/orそしてサロンとかに勧誘してくる)→どうしようもない買い煽りたぬ。こういう連中を真に受けるとたぬき汁になってしまうたぬ。入門たぬきは見かけ次第即ブロックしていいと思うたぬ。
(3) そのたぬきはビギナー →このブログとかみて勉強してね〜。頑張ればわかるようになるよ〜。
③ 思わせぶりなテザー発行
また、このいかにも急騰を思わせるようなタイミングで大量のテザー発行がなされたけども、ただのアトミックスワップだったという肩透かしも、なんか気持ち悪いな〜とゆう感じたぬ。
実際、過去にテザーが行ったアトミックについて寄せられている疑問と同様のことが今回にもいえそうな気もするたぬ。
この点は前回(11月25日の記録)で話したぬきから、詳しい話はその記事見てね。たぬ。
④ 建玉/出来高レシオも?
この④に関しては、以上のあやしいポイントに比べたらそれほど説得力強いものではない気がするたぬけど、一応考察ポイントとしてあげておくたぬ。
まず、下記引用の画像の通り、「建玉/出来高」の高騰は価格の急変動の兆候だと疑うことができるたぬ。
BitMEX 財布(コールドウォレット)情報をアップデートしました。
— Tainoko@仮想通貨 (@btc_tainoko) November 4, 2019
【追加】財布、建玉ともにBTC枚数を追加
【変更】期間を2週間に変更
【廃止】建玉/財布
こちら、チューケンさん @chu_ken_wc からのリクエストです。
暴騰前に財布に資金が入り、暴騰後に資金が抜けていてとてもわかりやすいです。 https://t.co/7VFVN2Xaxz pic.twitter.com/HAV5kG03bw
比較的最近の例だと、この辺りはそうだと言えるんじゃないかと思うたぬね。
BitMEX XBTUSD 財布と建玉
— BTC情報アラート📊 (@btc_status) November 9, 2019
BTC 財布:196.4k BTC
BTC 建玉:93.2k BTC
USD 財布:$1.74B
USD 建玉:$826.02M
建玉/出来高:15% pic.twitter.com/RxjqH1IdAn
で、今どうなってるかっていうと、
BitMEX XBTUSD 財布と建玉
— BTC情報アラート📊 (@btc_status) November 26, 2019
BTC 財布:204.15k BTC
BTC 建玉:88.54k BTC
USD 財布:$1.44B
USD 建玉:$628.38M
建玉/出来高:10% pic.twitter.com/16qbsgkVfU
・・・かなり値動きは激しい割りに、「建玉/出来高」は稀に見るおとなしさたぬ。
時間差で効いた可能性は全然あるたぬ。けれども、仮にそれはそれとしても、今の大人しさは不気味たぬ。
⑤ 超絶メモリープール増大
これはあやしいっていうよりは、むしろもっと強く、今後の危険信号とみるべきポイントたぬ。
引用リツイートもした、このあたりのbot情報をみてほしいたぬ。
BTC 未確認取引数:22663 pic.twitter.com/t1IpDKmWuV
— BTC情報アラート📊 (@btc_status) November 26, 2019
これ単にデカイ送金つまりがあるよってだけじゃないたぬ。左側の数値に注目たぬ。
40Kオーバーっていうのはマジで異常値たぬ。
どれくらい異常かというと、9月末の大暴落時の20Kより2倍デカイたぬ。
BTC 未確認取引数:7447 pic.twitter.com/v8AuqUIfn0
— BTC情報アラート📊 (@btc_status) September 24, 2019
メモリープール増大の意味についてはそのうちもう少し詳しくまとめるたぬけど、さしあたりは9月25日暴落時の記録見てねたぬ。
ちなみにこの記事は「記録」第一弾として、このブログ最初期のものたぬ。今見返すと、この2か月で環も成長してきたな〜という気がするたぬ。
まとめ
以上、なんだかよくわからん不気味な兆しを見てきたぬき。
これがどっちに転ぶにせよ、派手な動きになるんじゃないかという気がしてるたぬ。
ただ、いつどう動くのか、本当によくわからん感じたぬ。
ちょっとこのままどっちかにオラって張るのはギャンブルみたいで怖いたぬ。
他の投資対象でトレードやりながら様子見たいたぬ。特にこの時期、ものによっては年末で下がって年始で上がりやすいという、少なくとも今のビットコインに比べればよっぽど読みやすいシーズンに差しかかってきたぬき。
そんなわけで、環は今日、某国内BTCFX取引所に置いてあった日本円を全て出金してそっちに回す手はずをととのえたぬき。
国内BTCFXは某レバ規制の話とかもあるし、よほどのことがない限りは二度とやらんかもたぬから、ちょうどいい機会たぬね。See you~~
「でもビットコ以外のトレードなどまるで想像つかん!」ってたぬきは、CFD入門シリーズ見てね。たぬ。
これから具体的にどう対応してるかの記事書くたぬけど、基本的には「BTC中級分析」の分析方法をかなりの程度応用可能たぬから、中級マスターたぬきは問題なくスタートできると思うたぬ。
「ならぬ!どうしても愛するビットコインと運命を共にするのだ!」という強い意志がある頑固たぬきは、まあその記事の代わりに近松門左衛門の『曽根崎心中』でも読んでくれたぬ。
そんなわけで今回は以上たぬ。
ちなみに、前回言っていた「厳しそうなお気持ち表明」というのはこの記事のこと・・・ではないたぬ。
この記事はあくまでも「なんか変〜わからん〜」っていうだけの記事たぬ。
懐疑をこえてはっきり厳しそう〜って記事も別途、今週中にアップする予定たぬから、また見にきてね。たぬたぬ。
追記: これがその厳しい〜って記事たぬ。