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かびたぬと再会する日まで頑張ります

【中級テクニカル】チャートと出来高 (PART1 推移を読む)

Bitget

 

はじめに

「そもそもテクニカルなどほぼ何もわからん!」ってたぬきは、ゼロからでもわかるように書いた「テクニカル入門」記事があるので、そちらをご覧くださいたぬ。

tanubit.hatenablog.com

 

 

 

今回は、チャートと出来高を組み合わせて読む、ということの基本ついてまとめたぬき。

 

その目的は、チャートだけ見て分析したけどチャートパターン通りにならねえぞ!ということをなるたけ防ごうっちゅうことたぬ。

以下、「ホンモノの」というのは、チャートパターンの基本セオリーに従うようなケースだ、という意味たぬ。

 

テクニカルは基本的にどの銘柄でも使えるたぬ。

このコーナーではなるべくいろんな銘柄で事例を確認することを心がけるつもりたぬ。

 

 

注意

もちろん、この視点からのチェックでダマシとなる反例を全て潰せる訳ではないたぬし、この分析そのものもうまく当てはまってないような場面は山ほどあるたぬ。

なんであれ過信はしないよう、注意たぬ。

 

 

① トレンド継続と出来高

もしそれがはっきりしたトレンド継続であれば、基本的には以下のようになるたぬ。

 

(1) トレンド方向への値動き時に出来高が上がる

(2) トレンド方向の反対への値動き=調整時に出来高が下がる

 

これがとても大切なことたぬ。この後みる「ブレイク」「レンジ」も、この「トレンド継続」を基本として考えれば理解しやすいはずたぬ。

 

 

 

さて、トレンドっていうのはチャート的な定義でいうと「高安の切り上げor切り下げ」たぬよね。

その時に何でそうなるかっていうと、要するにトレンド方向でトレードしてえとみんな思っていて、実際にトレンドが存在するならその時実際にその方向でトレードしたってわけたぬよね。

 

「その時実際にそうしたかどうか」を調べるのが、ここで出来高をチェックすることの意味だと思って欲しいたぬ。

 

 

例1 上昇トレンド(ダウ 2017年)

f:id:tanubit:20200207001948p:plain

出来高を見ると、大体のところ

 

(1) トレンド方向への値動き時に出来高が上がる(緑のライン)

(2) トレンド方向の反対への値動き(=調整)時に出来高が下がる(ピンクのライン)

 

となっているんじゃなかろーか。

 

 

② ブレイクと出来高

トレンドが存在するかどうかよりも、いつ転換とみなすかの方が議論が分かれると思うたぬ。

 

ここでは転換の一歩手前、「トレンドが終了した」時点を出来高と一緒にチェックしましょうたぬ。

 

トレンド終了ということは、基本的には、これまで続いてきたトレンド継続時の出来高推移パターンが崩壊してダイバージェンスを起こす、ということたぬ。

ダイバージェンスというのは、この場合、「価格のトレンドと出来高のトレンドが逆行する」という意味たぬ。

つまりさっき見たパターンの否定、ということたぬ。

 

 

例1 トレンド終了(日経 2015年)

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まず、2013年から2015年夏にかけてN字切り上げの上昇トレンドがあるたぬね(水色のジグザグ)。

 

で、問題はピンクの丸のとこたぬ。

ここに到達した時、天井なのか、それとも押し目なのかが問題になるわけたぬね。

 

そういう時にエリオットで波動を数えるなどのやり方もあるたぬけども、ここでは出来高に注目するたぬ。

 

まずピンクの丸をのところで、大きな出来高を伴って価格が急落しているたぬ。

そして、その後価格はすぐに反発しているけども、出来高は減り続けているたぬ。これがダイバージェンスたぬ(オレンジの対比)

 

さらに、その反発の後に再び下落し始めるたぬけど、その時には出来高が上昇しているたぬ。

もしトレンドがまだ生きていてこれが押し目だったなら、価格トレンドに逆行した値動き時の出来高は減少するはずだったぬきね。

しかし下落時に出来高が上昇しているたぬ。つまりこの下落は上昇トレンドの押し目ではない、ということたぬ。

 

 

③ レンジと出来高

もしそれがホンモノのレンジだったら、基本的には以下のようになるたぬ。

 

(1) レンジ形成が進行するにつれて出来高は減っていく

(2) レンジ上限下限における、価格急騰急落時の出来高急増の程度も次第に減っていく

 

 

(2)は言葉にするとわかりにくいけども、以下具体例を見ていけばわかると思いますたぬ。

 

例1 ペナント (BTC 2019年夏)

中級以上のビットコトレーダーのみなさまは、この形が脳に焼き付いてると思うたぬ。

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そう、2019年夏の巨大な持ち合いと、そこからのブレイクたぬ。

 

このブレイクの予想をどう予想できたかは散々書いてきたので今回は省略するたぬ。

 

今回見たいのはブレイクではなく、(ブレイクに先立って、そもそも)これが「ホンモノのペナント」であると判定することのほうたぬ。

 

これが「ホンモノのペナント」だと認識できるということは、要するにチャートに描画したレジスタンスとサポート(ピンクの落書き)を信頼できるということを意味するたぬ。

 

 

このことを、今いった観点からチェックして見ましょうたぬ。

 

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(1) 持ち合いながら出来高が減っていく

(2) 高値が切り下がっていくとき、出来高も切り下がっている

 

というわけで、出来高を見ていたら、3つ目の水色の丸のあたりでこれは長い戦いになりそうだ、という覚悟ができたかもしれないたぬね。

 

このことはチャートだけ見ていたら不安度はより高かったと思うたぬ。

実際、3つ目の丸の前後の下げを持ってダブルボトムだという予想をしていたツイートも見かけた気がしますたぬ。

 

しかし減少していく出来高をチェックしていれば、右底からの上昇時に圧倒的な出来高を叩き出さない限りは厳しかろうな、という風に見ることができたかもね。たぬ。

 

例2 アセトラorソーサー上方ブレイク (ゴールド 2018-2019) 

これは時間の長さをどうとるかによっていくつかのパターン解釈がありえる例たぬ。

長くとればソーサーにも見えるたぬ。

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短く取ればアセトラ(上昇型三角持ち合い)たぬ。

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とりあえず、レンジがあってレジスタンスが緑、そしてそこをブレイクする、ということは同じなので、ここではどっちで解釈してもいいたぬ。

 

 

まず、上の画像の右側の例から見て欲しいたぬ。マルついてるとこたぬ。

ここでは価格のラインブレイクに伴って大きな出来高増加が見られるたぬね。(水色)

そして一旦調整した時には出来高が下がり(ピンク)、再びの上昇で出来高が増加してるたぬ(水色)。これは微妙だけどもさっき見た、トレンド発生のやつと見ることもできるかなたぬ。

 

次に、左側の例見て欲しいたぬ。バツの方たぬ。

こちらでは価格上昇時に出来高急増を伴っていたけども、ブレイクには失敗しているたぬ。

「この視点からの分析にも反例はある」っていう例として、あえてこちらもカットせずにのせておくたぬ。

 

 

 

とりあえずこんなところたぬ。

最初に言ったようにこの手法にもアナはあるたぬ。当てはまらない例も実際に見たぬきね。

 

過信は禁物たぬ。

けども、これを知って価格チャート見るのと、価格チャートだけ見るのでは全然違うんじゃなかろーか。たぬ。上手に使ってみてね。