マイナーの損益分岐点PART2までの復習
それぞれ大雑把に要約すると、
- PART1 マイナー損益分岐ラインは、基本的にBTC価格のストッパーとして機能すると予想される
- PART2 もしも下回ったとき、一定の兆候が見られたら要注意かもしんないよ(妄想)
今回はPART2をさらに進めたものとして、環の誇大妄想を少しお話するたぬ。
ニュートラルに「考察」といってもいいたぬけど、「妄想」っていうのは重要そうだけど自信がない(ふりをする)時にトレーダーがよく使うジャーゴンたぬ。
これは未だ実用的な分析ではなく、まだまだ検証を要する仮説たぬから、話半分で聞いてほしいたぬ。
特にビギナーたぬきたちは、混乱しそうだと思うなら今回は読まなくてもいいたぬ。
じゃ、そういうわけで、気になる方だけ懐疑的に続きを読んでね。たぬ。
もしもマイナーの損益分岐点をずっと下回り続けているとしたら
まず、予期されるマイナーの損益分岐ラインを長期間割り込み続ける状況というのは、環の知ってる限りではほとんどないたぬ。
例えば2018年初頭くらいの大暴落時を見てみようたぬ。
まず、これはCoinbaseのものたぬ。
上段の黄色線が損益分岐ラインを表してるたぬ。ローソク足は日足たぬ。
同じく、Bitfinexで見ると、こちらでは実体割れはほとんどなく、ヒゲばかりたぬ。
・・・これらを見ると、連続して割り込み続けているのは、ヒゲを含めてもせいぜい数日程度ってことたぬ。
COINBASEとBitfinexとを使って確認したのは、製作者のTainokoさんによる以下のツイートを参考にしたからたぬ。
※補足
— Tainoko@仮想通貨 (@btc_tainoko) 2019年2月22日
マイニング機種は Antminer S9i を基にしたものが初期値です。
チャート的には、Coinbase の BTCUSD がきれいにおさまってる気がします。
Bitfinex は乖離してるわりに猛烈にサポートラインとして機能してる気がします。
なお割り込んでる部分は、それぞれ注目すべき点が異なるってことは、PART2でお話したのでそっち見てねたぬ。
そんなわけで、仮に損益分岐ラインを割っても、そして割った後にさらに下がったとしても、ずっと損益分岐ライン割れしてるような例は過去にはほとんどないと思うたぬ。
・・・「過去には」、たぬ。
じゃ、いまの様子を見て見るたぬ。
19年12月8日現在の様子は?
まずCOINBASE。
日足で見ると、一瞬上抜けしそうだったぬけども、もう2週間以上実体で割り込んでいるたぬ。
じゃ比較的サポートされてる様子が見やすいBitfinexではどうかっていうと・・・
1日だけ実体で上抜けているように見えるたぬけど、基本的に実体では割り込みっぱなしたぬ。
このように、取引所を変えて確認しても、どうも過去類例を見ないレベルで、損益分岐ラインを割り込み続けていると判断しても良さそうたぬ。
これは何を意味するのか?
ここから先が確信を持てずにいるパートたぬ。だから読む方は、懐疑心を持って読んで欲しいたぬ。
① 損益分岐ラインでロールリバーサル?
ひとつ思ったのは、どうも本来サポートとして機能すると期待される損益分岐ラインが、ロールリバーサルしてレジスタンスと化しているみたく見えるってことたぬ。
その考えは日に日に強められていったぬき。
まさかマイナー損益分岐ラインがロールリバーサルとかそんな悪夢みたいなギャグないたぬよね?
— 環(東大たぬき) (@tanubitUT) 2019年11月27日
これ実現しつつあんじゃ...たぬピィ https://t.co/XCjz6JZHop
— 環(東大たぬき) (@tanubitUT) 2019年11月28日
しかし今のやつのおかげで環の仮説は確証度が高まったので勉強代だと思うことにするたぬ〜〜 pic.twitter.com/Y4bygqFGCt
— 環(東大たぬき) (@tanubitUT) 2019年12月6日
損益分岐ライン仮説をどの程度信じるべきか、信仰を試されてるたぬ。踏み絵〜 pic.twitter.com/pnwWG6hyAY
— 環(東大たぬき) (@tanubitUT) 2019年12月7日
② じゃなぜそんなことになるのか?
常識的に考えたら、「そんなバカな!」という気持ちがするたぬ。
だって損益分岐ラインというのは、それを下回ればマイナーが赤字営業になってしまうっていう予想のラインたぬ。
つまりそれは、原価割れするのはどこかということを示しているわけたぬ。
その意味で、損益分岐ラインからの分析は、テクニカル的なサポートラインというよりむしろファンダメンタル的な観点からの分析たぬ。
だから、そんな損益分岐ラインがロールリバーサルするとかいうのはナンセンスな感じがするわけたぬ。
でも、やっぱりチャートを見ると、どうも損益分岐ラインで蓋をされたみたいに価格が落とされているのも事実だし、その状態がもう半月以上続いている。
これは「非常識だ!」ということで無視できるようなことじゃないたぬ。
そんなわけで、じゃなんでそんなことになっているか、もう少し細かく考えて見る必要がありそうたぬ。
そこで、損益分岐ラインと、それを割り込んだ後の価格帯別出来高(VPVR)との比較をすると、興味深いことが見えてきたぬき。
約1週間分の可視範囲の出来高の最高水準(赤い水平線)が、マイナー損益分岐点予想(黄色い水平線)とほぼ重なっていることにお気付きだろうか・・・たぬ。#あとはわかるたぬか pic.twitter.com/JnNu9TkitI
— 環(東大たぬき) (@tanubitUT) 2019年12月2日
上段の赤いラインが出来高の最も大きい価格帯、黄色が損益分岐ラインたぬ。
これを見ると、損益分岐ラインと出来高の最も大きい価格帯がほぼ一致しているたぬ。
・・・つまりどういうことか。
損益分岐ライン付近に来たら急激に売り込まれているんではなかろーか。
そうだとすると、「損益分岐ラインがロールリバーサル」はあながちナンセンスでもないと思われるたぬ。
だって実際にその価格帯で強烈に売り込まれているにだから、そりゃ価格は上がらない=レジスタンスされるたぬ。
もうひとつの解釈
もうひとつ現状について考えられる可能性は、マイナー損益分岐ラインは実はこんなに高くないのかもしれない、ということたぬ。
正直にいうたぬけども、環は技術的なことはあまりよくわかっていないたぬ。
だから具体的に計算してみせろとか言われもできんたぬけど、どうやら損益分岐点の正確な予想というのは、かなり大変なことらしいたぬ。
つまり、現状起きてることの解釈として、「本当はまだ損益分岐点を割れておらず、マイナーは赤字ではない。レジスタンスや出来高は偶然の一致だ」というふうに考える余地もありえなくはないたぬ。
まとめ。結局どうなのよ
以上、損益分岐ラインを破り続けている現状について、二つの解釈をお話したぬき。
それらはつまり・・・
- 解釈A 損益分岐点予想は正しいと仮定→現状ロールリバーサールしている?
- 解釈B 損益分岐点予想は困難だ→現状価格と損益分岐ラインは無関係。偶然の一致。
・・・このどっちが正しいかはわからんたぬ。どっちも間違っている可能性すらあるたぬ。
ただ、環自身はこの二つの解釈それぞれについて、今後の予想のヒントとして活かせないかな〜と思って注視しているたぬ。
その後の見解
・・・という記事を2019年末に書いてあったことに今気がついた次第です。21年3月末です。
これはう〜ん。
まあ、ちょっとした黒歴史だな!
・・・多分当時の環は、マイナーの損益分岐点がどこか、勘違いしてたんじゃないかと思いますたぬ。
マイニング機材によって分岐点が異なるんですが、この時使ってたインジゲーターでは一個しか出てませんね。
つまり、それが旧式(化しつつある)マイニング機材だったんじゃないかと思われます。
新しい、コストの安い機材使えばマイナーは黒字だったと思われようよ。
それでも、全員が全員すぐに新しい機材に乗り換えるわけでもなかろうよですので、全く無意味なこと考えていたとも言い切れまいて。
いずれにしましても、もう少し細かい分析ができたんではないかという風に振り返っている次第です。候。