たんたん環の仮想通貨NFT

かびたぬと再会する日まで頑張ります

【BTC分析中級】テープリーディング(板読み)の基本

Bitget

 

以前、入門ブログでこんな記事を書いたぬき。

 

「テクニカル的な要因は価格を動かす原因=燃料ではない。燃料はオーダーとOIとの分析によって捉えるべし

tanubit.hatenablog.com

 

そんなわけで、今回はオーダーの分析=板読み=テープリーディングの基本についてのお話たぬ。

 

テープリーディング(板読み)とは何かな〜

テープリーディングっていうのは、基本的に「板読み」と同義たぬ。

つまり、注文板に出ている注文情報+実際の約定情報(歩み値)をチェックして分析するっていうことたぬね。

 

 

何でこれをテープリーディングっちゅ〜かは以前、「BTC記録」でちょっとお話したぬきけど、昔の通信手段はテープを使った原始的ファックスみたいなやつだったからたぬ。

そのテープで板の情報を手に入れて、それ読んでトレードするから「テープリーディング」っていうわけたぬね。その名残で、ネット時代の現代でも板読みをテープリーディングっていうわけたぬ。

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参考 11月27日の「記録」

tanubit.hatenablog.com

 

テープリーディングと一口に言っても、使い方はいくつかあるたぬけど、今回はもっとも基本的な使い方である見せ板のチェックの話をするたぬね。

 

見せ板とは何かな〜

見せ板っていうのは、約定させるつもりのない注文のことたぬ。

基本的にはやっちゃダメってことになっていて、株で露骨な見せ板を出すと証券会社から電話がかかってきたり、相場操縦だと認定されたら逮捕されたりするたぬ。

 

でも実際には頻出するたぬ。

株でも見かけるのだから、もっとやりたい放題されているビットコインなど仮想通貨では見せ板の雨嵐たぬ。ピィ〜

 

じゃ何でそんな、法に抵触するようなことをやってるやつがいるのか。

もちろん、それをやることで誰かが有利になるからたぬ。

 

 

じゃどんなふうに有利になるのか。

 

 

例えば現在価格が1BTC=8000ドルだとするたぬ。

そんな時、1BTC=8100ドル以上の注文がたくさん入ってるとするたぬね。

 

そうすると、ここから先はあんまり値段が上がらないんじゃないかなって買い手はビビるたぬ。だって売りがたくさん出ているのだから。

だから値段はジリジリ落ちていくたぬ。

 

しばらくすると、さっきの売り注文たちが消えているたぬ。

「あ、もう売るつもりなくなったんかな」って思ったぬきたちが買い進めていくと、価格はジリジリ上昇しだすたぬね?

実はその間、さっき売り注文を出して威嚇していた奴らがこっそり買い集めているたぬ。

 

そしてある時、今度は逆に、現在価格よりも低い価格帯に大量の買い注文がどかっと板に出てくるたぬ。

するとマーケットは買い優勢になるので、価格はどんどん上がり始めるたぬ。

そしてある程度まで行ったら今度は大量の売りが入るたぬ。さっき買い集めていたやつらが、満足して売りぬけるわけたぬね。

 

 

見せ板の3つのフェイズ

そういうわけで、最初に見せ板が出てからは3つのフェイズがあると言われているたぬ。

 

 

フェイズ1 玉集め

大量の売り注文で買い手をビビらせて、価格を抑えながら、ビビって安売りしたぬきたちから少しずつ玉を買い取っていくたぬ。

価格を抑え込む売り注文を「蓋」と呼ぶたぬ。まさに価格に蓋をしてるっていう意味たぬ。

 

フェイズ2 玉転がし

蓋を撤回し、一転して成行買いを連発するなどして、価格を一気に引き上げるたぬ。

 

フェイズ3 振い落とし

価格がぎゅーんと上がってくると、今度はフェイズ2までに集めた玉を大量に売り浴びせてくるたぬ。そんななわけで、ここで価格はがくっと崩れるたぬ。

 

 

この3つのフェイズを1セットとして、繰り返し繰り返しこれをやって、大口の誰かが稼いでるわけたぬね〜。

 

 

見せ板を見抜くには

さっきいったように、自分で見せ板を出すことは、場合によっては逮捕されるような禁則事項だから、やってはいかんたぬ。

 

でも、悪い誰かがそういうことをやってくることは、さっき言ったように非常に頻繁にあるたぬ。

 

そういうやつらに嵌め込まれず、逆に利用する「テープリーディング」は非常に重要な短期トレードのテクニックなわけたぬね。

 

 

じゃどういう兆候が見せ板を暗示するかっていうと・・・

 

(1) 偏った大量注文

特定の方向(買いor売り)に偏った大量注文が出ていたら、それをまず見せ板ではないかと疑うたぬ。

 

大量ってどれくらいのことかっていうのは、ケースバイケースたぬけど、ビットコインではとりあえずいきなり1000枚とかを超える注文が湧いてきたらまず見せ板っぽいたぬ。

 

例えば...

 

 こういう注文てしょっちゅう出てくるたぬ。

 

ただ、そんな急に湧いて出てきたような露骨な見せ板は、あまりに露骨に怪しいので、あんまり相手にもされず直接価格影響がないことも少なくないたぬ。

 

 

実際に「これはギリギリの線だな〜」っていうのは、急に湧いてアラートされるようなものではないけども、周辺の価格帯よりも400枚かそれ以上大きい注文が出ててるようなやつっていうのが、環的に要注意ポイントたぬ。

 

 

(2) 歩み値をチェック

そして欠かせないのはこの歩み値のチェックたぬ。

 

歩み値ってのは実際の約定価格のことたぬ。

 

見せ板は威嚇射撃みたいなもので、その注文が実際に約定してしまっては困るわけたぬ。

だから、もしそれが見せ板なら、その見せ板ギリギリまで価格が来たら、はささっと逃げていくたぬ。

 

でも、板の増減だけ見ていたら、減った理由が約定なのか逃げたのかはわからんたぬよね?

 

そこで使うのが歩み値たぬ。

歩み値を見れば、その価格帯での注文がちゃんと約定されてるかどうかわかるから、価格が迫って来たときに板が減ったけど明らかに約定数が少なくね?ってなったら、見せ板だった可能性を疑えるたぬ。

ちゃんと約定してるかどうかをチェックするってわけたぬね〜。

 

 

 

テープリーディングをするためのツール 

(1) DECOBOARD

板情報って言ったらなんといってもDECOBOARD(https://deco-board.netlify.com/)が定評あるツールたぬ。

 

これは無料で使える大変便利なありがた〜いツールなので、「名前だけ何と無く聞いたことあるかも〜」ってたぬきはこの機会に必ずチェックしてほしいたぬ。

 

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こんな感じで、デコボードは非常にシンプルで直観的に使えるデザインたぬ。

 

詳しい見方は作者の「えーす級ぷろぐらまー」さんがnoteにまとめてくださっているので、そちらをご覧くださいたぬ。https://note.com/joetheace107/n/nc0dbf141d73a

 

板情報と歩み値だけでなく、bitFlyerの乖離率Bitmexのファンディングなどのファンダメンタルの情報もまとめてチェックできるので、モニターを複数使いながらトレードするたぬきは、このデコボードを全画面で出しっぱなしにしておくと便利たぬ。

 

具体的にどう使うのかっていうのは下にかいていくね〜たぬ。

 

(2) BitmexやBybitについてるデプスチャート

デプスチャートてのは注文状況をパッと見てわかるように表示したチャートのことで、Bitmexにも公式で備わってるたぬ。

 

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こんな感じのやつたぬ。

 

 

値動きが面白いときは、これらを眺めてるとヒジョ〜に勉強になるから、エントリーしそびれても、投げちゃわないで板を追っていると経験値がもりもり溜まるたぬよ〜。

 

同様の機能はBybitにも付いておりますたぬ。

 

具体例

じゃ具体例で見てくたぬね。

ここではさっき紹介した、DECOBOARDを使わせていただきますたぬ。

DECOBOARDの使い方紹介でもあるので、まだ活用の仕方を知らんよ〜ってたぬきはぜひ読んでいってね。たぬ。

 

 

じゃ、早速見ていくたぬ。

 

まず、強烈な売り板があるところから見ていくたぬ。

右側が歩み値だけど、売り約定量は細々してるたぬね。

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となると、ピンクで括ったデカイ売り板は見せ板っぽいな〜〜という感じに思うたぬ。

 

 

そんなこと考えているうちに、買い板がどかっと湧いてきたぬき。

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すると直近価格帯は買いが優勢になってきて・・・

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今度はぐっと価格上昇したぬき。

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やったね〜

 

と喜ぶも束の間。今度は買いの方に大きな板が出てきたぬき。

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そして今のスクショの時間(23:19)あたりをピークに、一旦価格は落ちていったぬき。

 

価格推移はチャートで見た方がわかりやすいたぬ。今の買い板出現は、↓の赤い矢印あたりたぬ。

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・・・こういう感じで以下延々続いていくたぬ。

 

 

過去の「BTC記録」の実戦

環は最近、短期トレードでテープリーディングを使うっていうことはあまりしていないたぬからあんま例はないけども、11月25日の(0)が好例だと思うから、見てねたぬ。

ただ、そのときは歩み値のスクショを取り損ねたので、↑の例を収集しておいたぬき。

tanubit.hatenablog.com