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かびたぬと再会する日まで頑張ります

【トレードの基礎】第2回 注文と建玉に注目しよう 〜「ブレイクしたから燃料切れだ」なのに毎回負けるのはなぜ?〜

Bitget

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「レンジは価格変動の燃料を貯めているってことだ!」「価格が動くと燃料が切れる!追っかけショートは底ショートになるぜ!」

 

例えばそんな風なことが入門書とかによく書いてあるたぬね。

 

 

そして、入門たぬきは「なるほど!」つってそれを使ってみようとするたぬ。

例えば「もう暴落して燃料切れたぬきから、この辺で買い増ししとくたぬ〜」あるいは「含み損だけどもうこれ以上下がらないはずだから、塩漬けにしとくたぬ〜」

 

が!二段階下げを食らって爆損してしまった!

「なんだこり〜〜燃料を埋蔵してやがったぬき〜なんなんたぬ〜」

 

 

・・・そんな経験ないたぬかい?

 

 

今日はそんなたぬきに「燃料」についてちょっとお話するたぬ。

 

価格チャートは燃料を意味しない

チャートの形は燃料の有無や価格変動と直接因果関係を持たないと思ったほうがいいたぬ。それらは単に相関するだけたぬ。

このことを「価格チャートは燃料を意味しない」ってひと言でまとめておくたぬ。

 

 

「な、なに〜?テクニカルは価格変動に関係ねぇってことか?」

 

ちがうたぬ。慌てんなたぬ。「関係」はあるたぬ。

そう、関係はあるたぬけど、それは因果関係じゃないたぬ。単に相関するだけたぬ。

 

 

チャート分析が何をする分析だったか思い出そう

単に相関するだけっていう意味がわからんたぬきは、チャート分析がどういうことをする分析だったかを思い出して欲しいたぬ。

 

要するに「似たものは似た感じになりそう〜」っていう分析たぬ。

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にてるなあ


 

 

そういう意味でのテクニカル=チャート分析は、単にチャートの形が以前見られたパターンと似ているかどうかだけで次の価格を予想しているたぬ。

 

これって裏を返せば、価格変動を引き起こしうる直接的な原因と結果についての考察はしていないってことたぬ。

 

 

 

そして、「燃料」っていうのは明らかに価格変動の「原因」を意味する概念のはずたぬ。

 

・・・ってことは、価格チャートだけ見ていても燃料切れかどうかなんかわからんってことたぬ。だってチャート分析は、そもそもそんなことを分析するための手法じゃないたぬから

 

そんなわけで、「チャートブレイクしたけどさらにどかっと動くことは予想できない」っていうお悩みは、チャートだけ見て考えてる限り、基本的にはどこまでも変わらないたぬ。

 

 

価格変動の「原因」の候補は?

価格変動に直接因果関係を持ちうるのは実際に売買されることに関係あることだけたぬ。いわゆる需要と供給のバランスたぬ。 

 

 

BTCFXでそれは要するに何から見えてくるのか。

例えばオーダー(注文)とポジション(建玉)たぬ。

 

オーダー(注文)

例えば売り注文を上回る大量の買い注文があって、それが全部約定したら、価格は暴騰するたぬ。要するに需要が供給を上回ったていうことたぬ。

 

 

ただ、オーダーは見せ板の可能性があるたぬからちょっと複雑たぬ。

見せ板っていうのは約定させる気がないのに価格操作のために出す注文のことたぬ。

 

例えば現在1BTC=100万円だとするたぬ。

そして取引板に出ている注文は、大体1000円ごとに10BTC分あるかないかってことにしようたぬ。

そこで、例えば101万円に1000BTC分の売り注文が入ったとするたぬ。これはめちゃくちゃに多い売り注文たぬね?

だから、それを見た買いたぬきたちは「すごい売られそうだ、じゃ価格は下がるのかもしれない」って意気消沈して買いを控えるたぬ。

そうこうするうちに、価格は99万円まで下がったぬき。

 

・・・ここで話は終わらんたぬ。

99万円まで来たとき、101万円に入っていた1000BTCがなくなって、今度は98万円に1000BTCの買い注文が入ったとするたぬ。そして、実際にどしどし買われても行ったとするたぬ。

すると、今度はさっきと逆の現象が起こるたぬ。つまり、急に値段は上がっていくわけたぬ。

 

勘が鋭いたぬきはもうわかったぬきね。

つまり、誰かが1000BTC分の見せ板を出して、市場価格を操作していたってことたぬ。

 

 

・・・もちろん、普通、トレードでは見せ板は禁止たぬ。

けれども、実際には非常によく見かけられるたぬ。

 

特にBTCでは明らかに見せ板みたいなのが非常に頻繁に見られるたぬ。

でやったらすぐに証券会社から電話がかかって来て警告されるぬし、普通に逮捕されるたぬ。でもBTCは無法地帯と化しているたぬ。

 

ただ、きちんと勉強すれば、見せ板が出て来たらこっちが利用してうまく価格変動に便乗することもある程度はできるたぬ。 

 

詳しい話はこっちみてね〜。

tanubit.hatenablog.com

 

ポジション(建玉・OI)

価格変動に直接因果関係を持ち得て、かつ注文よりもシンプルなのがポジション(建玉)の分析たぬ。

 

とりわけBTCFXでは「一度もったポジションはいつか反対売買で決済しないと利益が確定しない」っていう仕組みを理解すると、その大切さが実感できるたぬ。

 

例えば極端に買いポジションが溜まっていて、ほぼ誰も売りポジションを持っていないとするたぬ。

買いたぬきたちは、利益を確定するためにはその買いポジションを反対売買して決済しなきゃいけないわけたぬ。

ってことは、その買いポジション分だけ、将来売り注文が約定しなければならないはずだっていうことたぬ。

 

 

これは利確だけじゃなくて、損切りも同じたぬ。

特に注意したいのは強制ロスカットたぬ。

 

強制ロスカット「持ってる建玉がなんか蒸発して無くなっちゃうこと」って思ってるたぬきもいるかもしれんけど、そうじゃないたぬ。

 

強制ロスカットは決められた証拠金維持率を割ったときに、強制的に成行注文を出されて処分させられる仕組みたぬ。

 

するとどういうことになりそうか。

 

 

例えば市場全体のロングポジションが大量に含み損を抱えている状態で、さらに下がったとするたぬ。

すると、次々とそのロングポジションは強制ロスカットにかかって、その分が成行で売られるたぬ。

 

そして成行で大量に売られると価格は急落するたぬ。

急落すると、さらに強制ロスカット発動でロングが処分され、さらに下がるたぬ。

それに加えて新規でショートが入れば、さらにさらに下がるたぬ。

 

・・・これが大暴落が起きる仕組みたぬ。

 

 

 

 

 

・・・こんな感じで、ポジションの存在は将来のオーダーとその約定を示唆しているわけたぬ。

だからポジションを理解することが非常に大切たぬ。

 

詳しいことは中級で〜

tanubit.hatenablog.com

 

 

まとめ: 本当の「燃料切れ」とは

今まで見て来たことを燃料の観点からまとめるとこうなるたぬ。

 

  • 基本的に燃料の有無とチャートの形とは因果関係にあるわけではない。単に相関するだけ。
  • 本当の「燃料」とはオーダーポジションなどから推測されるものだ。
  • だから燃料不足かどうかは、レンジをブレイクしたかどうかではなく、オーダーやポジションが溜まっているかどうかということだ。
  • 特に強制ロスカットの発動の可能性は、燃料として見落としてならない。

 

 

「ブレイクしたのにダメじゃん!横ばいにすらならず、全戻しされた。燃料切れなはずじゃなかったのか?」

ってときに何が起きてるか、わかったとー思うたぬ。

 

そう、それはたぶん、そもそも燃料切れではなかったかもしれんたぬ。

 

そしてそのことは、建玉や注文を見ていたら予測出来たことかもしれないたぬよ。

 

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実際のチャートを見てみよう

例えばこの辺りかな、たぬ。

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さっきのイラストはこれを意識して描いたって伝わったぬきかな?環のイラストにでてくるチャートは適当なようで、こうやって結構本物の動きや理論的典型に取材したりしてるたぬ。

 

これは三角持ち合いから上へブレイクした後、すぐに全戻しで落ちたやつたぬ。

この時、まるでくくった建玉に注目するたぬ。

青がドル建てロング、水色がテザー建てロング。

赤がドル建てショート、ピンクがテザー立てショートたぬ。

 

持ち合いから上へのブレイクにかけて、大した建玉の変化がなかったことがわかるたぬ。強いていうなら、若干ドル建てショートが上下してるくらいたぬ。

 

つまり、燃料は最初からあんまなかったわけたぬ。

強いていうなら、青のドル建てロングだけ比較的高水準で、っていうことはロングメイキング(ロングを決済するために価格が下振れする)の燃料だけがあり得た感じたぬ。

実際、上へのブレイクの後に全戻しする時、ドル建てロングが減ってるたぬね。これがロングメイキングたぬ。

 

 

「テザーって何?」ってたぬきは、やはり中級を読んでほしいたぬ。

tanubit.hatenablog.com

 

今回はこの辺までたぬ。

じゃ、頑張ってね〜たぬ。