たんたん環の仮想通貨NFT

かびたぬと再会する日まで頑張ります

XRPという落とし穴(PART2) Rippleをトレードしたくない理由

Bitget

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前回、リップルには色々魅力的なところがあるってお話したぬき。
それを受けて、今回はいよいよそれでも環はトレードしたくないっていうことの理由をお話するたぬ。
 
 
まだ前回記事を読んでないたぬきたちは先にそっち読んでね、たぬ。

まず、前回考えてみた「イケてる理由」を再評価するたぬ。その上で、改めて「嫌な理由」をお話するたぬ。

 

イケてる理由の再評価

まずイケてる理由について、本当にイケてるっていえるのか再評価するたぬ。

 

イケてる理由 ①「人気がある」△

(1) 「時価総額・取引高」○

これは確かにイケてると思うたぬ。

月間取引高7位ってのは時価総額3位と釣り合ってない気もするたぬけど、まあここでは看過しとくたぬ。

 

(2) 「(特定の)インフルエンサーがいる」×

これはむしろイケてない理由たぬ。最悪な理由の一つたぬ。後でお話するたぬ。

 

イケてる理由② 「バブル的暴騰が期待される」×

期待してたらトレードしたくないなんて言わないたぬ。

これも「嫌な理由」を全部あげたら結論として出ることだから後回したぬ。

 

イケてる理由③ 「ファンダメンタル的な意味で将来性がある」○

将来性って言葉で何を意味してるかによるたぬけど、少なくとも今実現している提携や採用がすごいことだっていうことには同意たぬ。

そして、そのすごさも続いていきそうだってことも、確かにって思うたぬ。政治力が強いからたぬ。

 

・・・けども、それがリップルのムーンを期待する理由だとか、あるいはムーンを期待して投資したくなる理由だってことに関しては、環はそう思わんたぬ。

詳しくは後半で。

 

イケてる理由④ 「好材料がよくでる」×

これはここでどっちも片しておくたぬ。

 

(1) 「理由③で見たような好材料が頻繁に出てくる」×

トレーダーによって意見分かれるかもしれんけど、環はプレスリリース的な材料を根拠にトレードすべきじゃないと思うたぬ。

 

理由は色々あるたぬけど、'Buy the rumor sell the fact.'(噂で買って事実で売る)ていう投資格言があるたぬ。

「価格は全てを織り込み済みだ」みたいにも表現されるたぬ。

 

つまり、そういうプレスリリース的なものの価値は、あるとしたら、実際に出るよりも前にすでに価格に織り込まれてると考えるべきってことたぬ。公式がプレスリリースした時点ではもう色々と手遅れってことたぬ。

 

このことは環だけが言ってるわけじゃないたぬ。例えばベレス&カプラも言っているたぬ。聞いたことないたぬきはこの際だから覚えておくことたぬ。

ベレス&カプラはそういう材料などが価格変動を引き起こすことは一度もない、みたいなもっと強い言い方までしてるたぬ。

じゃ何が動かすんや〜〜っていったら、そういう材料をどう評価するかっていうマーケット参加者の認識と、それによって取引されることたぬ。

 

なおベレス&カプラの本については姉妹ブログでも紹介したことがあるたぬからそっちみてねたぬ。超名著たぬ。

tanubit.hatenablog.com

 

同様に、ベレス&カプラ的に考えれば、「ファンダ的に良好でIRもしっかり出てるのになぜか上がらない」っていうのは、株だったらまず見送る銘柄たぬ。

 

「上がるはずなのに上がらない、何かがおかしい」ってなってる状態になったらまず考えるべきことがあるたぬ。

それは「上がりはずだ」っていう判断が間違っていたってことたぬ。投資では価格が全てたぬ。

 

 

(2) 「SWELLがある」×

これもここで片しておくたぬ。

 

まずSWELLは今年が3回目で過去2回開かれてないたぬ。データが非常に乏しいってことたぬ。

 

次に実際のところSWELL上げってどんなもんなのか、過去の例を見ようたぬ。

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これはログスケールリップルのチャートを出してるたぬ。

 

ログスケールってのは、簡単に言えば価格の変動率を表現する方法たぬ。だから今回みたいに、「ある時期の値動きが特定のイベントの影響をどれくらい受けたか」ってことを考えるときなんかに役に立つたぬ。

 

過去のSWELL初日はピンクの縦線たぬ。

まずこれを見ると、影響がありそうな価格上昇はSWELLの数カ月〜数週間くらい前に終わってるってことたぬ。

 

そうすると、時期的に行って今回のSWELLと関係しそうな上昇は、せいぜい9月17日ごろの上昇たぬ。つまり11月に入った時点でもうSWELL上げは(あったとしても)終わっていたと考えるべきだったぬき。関係あったかについても疑問たぬけど。なんで関係してるか、わからんたぬから。

 

また、BTC価格を重ねて見るともう少し言えることがあるかもたぬ。

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オレンジのがビットコインたぬ。
これ見ると、「2017年のSWELL上げ」に見えたやつってSWELLが関係したっていうより、単に仮想通貨ブームで上がった時期とかぶっただけなんじゃないかって感じたぬ。
 
ただ、2018年の方はビットコインと相関してないので、こちらはSWELL上げの可能性はありえそうたぬね。
 
ってことは、SWELL上げって言えそうな前例は2回中1回しかなかったわけたぬ。そんなもん指標でもなんでもないたぬ。分母が小さすぎて統計的にまともなことがいえない上に、仮に確率を求めたとしても、上がる確率50%だからコイントスでトレード決めるのと同じたぬ。
 
ちなみにこの記事を書いている時点で、XRP価格は0.27ドルたぬ。SWELL後も相変わらず日足レンジたぬ。三カ月くらいたぬかな?

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さっきも言ったように今回の9月の上昇がSWELLと関係してそうだっていうのもどういう理屈かよくわからんたぬから、結局のところSWELLで上がったのって3回中1回だけだったんじゃないか?って気もするたぬ。確率だけでいえばコイントスで決めた方がマシたぬ。
 
 

嫌な理由(デメリット)

理由① 煽り屋が多すぎる

(1) インフルエンサー
まず、むやみに買い煽ってるインフルエンサーが目につくたぬ。中には本当にトレードやってるのか疑わしいひともいるたぬ。
 
 
しかもフェイクまがいの情報を流してそういうふうに煽ってるケースもあるたぬ。それも、Twitterだけでなく、みんなも見たことがあるだろう大手紹介サイトとかでさえ
 
そういうことをやって、インフルエンサーは自分の利益を得ているんだろうなあって思われるたぬ。具体的には
  • 知名度やフォロワーを稼ぐ: まあこれはまだかわいいもんたぬけど、
  • 広告収入を得る: これが本命っぽい気がするたぬ。環みたいに辛口で書くと新規登録をディスカレッジすることになりがちだから、プロアフィリエイターはやらないだろうなたぬ。でももっと悪質なのは、
  • 買わせて価格が上がったところで売り抜ける: これはそんじょそこらのインフルエンサーではできないたぬけど、リップルを推してるひとの中には非常に影響力のあるひともいるし、リアル有名人もいるたぬから、あり得ないことではないかもしれんたぬね。

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もっとも悪質なタイプの買い煽り
 
 
なお、姉妹ブログにリップルに関するフェイクの検証を載せてるから、詳しくはそっち読んでねたぬ。
 
 
(2) 中央集権型+買い煽りという組み合わせ
さっき最後に「買い煽りからの売り抜け」ということに言及したぬきだけど、これが中央集権型のコインで行われうるってことはさらに脅威的たぬ。
 
つまりリップルサイドの内通者がそういうことをやりかねないってことたぬ。
 
実際、買い煽りしてるかどうかの判定は別としても、リップル社が保有してるリップルを大量に投げ売りしているっていう噂はよく聞く話たぬ。
 
例えばリップル社は投げ売りをやめちくり〜」っていうweb署名まで募られているたぬ。

www.change.org

Ripple continue dumping billions of XRP on us, crashing the price!

 たぬき訳「リップル(社)が大量のリップルを投げ打ってきやがるから価格がぶっ壊れてやがる」

Its amazing this sort of behaviour is widely accepted in the crypto world. Sure we know that XRP is a solid coin with major potential but this needs to stop!

 たぬき訳「仮想通貨界隈ではこういうヤバイことがまかり通ってやがるが、止めねぇと!」

 

実のところ、この嘆願書がどれくらい真面目なものか環にはよくわからんたぬ。なんか英語もちょっと変だし。

 

でも、他にも「リップル社によるXRP投げ売り疑惑」はかなりいろんなところで見かけるたぬ。それに対してリップル側も黙殺を貫けないくらいの声たぬ。

意味不明な紹介サイトによる煽りではなく、大手暗号通貨メディアも紹介してるたぬ。例えばコインテレグラフ日本語版にもあるたぬから、そっち見てくれたぬ。

リップルCTO、”仮想通貨XRPの投げ売り止めろ”運動をけん制 | Cointelegraph

 

これらは所詮は噂たぬ。

ただ、さっきもいったように'Buy the rumor sell the fact.'ていう投資格言があるたぬ。

実際、この噂が本当だった場合のことを考え、しかもそれに加えてリップルサイドのひとたちが買い煽りまがいのことをやってることと合わせると、環は触るのが怖いたぬ。

 

 

そしてこういう噂も、何の根拠もないってわけじゃないみたいたぬ。

 

理由② 売り圧力が凄まじい

(1) リップル社による売り圧力?

内容的には理由①の(2)と連続たぬ。長くなってきたから節を改めたぬき。

 

以上の噂はそれなりの根拠があって流れているみたいたぬ。

 

例えばリップル社がXRPを大量に売ってることについてのレポートが出ているたぬ。

 

The Block (2019 07 25)

Ripple has cumulatively sold $1.14 billion of XRP out of which 36% was sold to the exchanges and 64% was sold to the institutions, according to The Block's research.

たぬき訳「当社調査によるとこれまでリップル社は累計11億ドル(1200億円)以上リップルを売ってきたよ〜そのうち36%は交換(為替)され、64%は各種機関に売られてたよ〜。」

 

同じく、

Ripple sold $251.5 million in XPR in Q2 2019, which is, by far, the highest quarterly sum that Ripple has ever sold. The second-highest amount of XRP was sold by Ripple last quarter.

たぬき訳「2019年第二四半期で2.5億ドル(270億円)分以上XRPリップル社に売られたよ。これは過去最大だよ。ちなみに過去二番目の売り量はその前の時期だよ。」

https://www.theblockcrypto.com/linked/33383/research-ripple-has-sold-a-total-of-1-1-billion-of-xrp-36-to-exchanges

 

このように、今年前半は特に記録的な売り方をされていたという風に報告されているたぬ。

 

そして実際、Whale Alertとか見てると嫌な送金情報とかも見れるたぬ。

 

 

Ripple EscrowてのはXRPの第三者預託するとこたぬ。ここから定期的にリップル社にXRPが戻っていき、その後にリップル社によって売られるとされてるたぬ。

 

・・・さて、普通、自社株売りでたった四半期で270億円とかはまず信じがたい大ニュース、というかほとんどスキャンダルたぬ。

 

例えば昨年、インテルCEOが55億円以上の自社株売りをやったことがCNNでも報道され流ほどの騒ぎになっていたぬき。

 

CNN (2018 0105)

クルザニッチCEOは2017年中、21回にわたって自社株を少しずつ売却していたが、同年最後の売却は圧倒的に規模が大きく、5000万ドル(約56億円)相当の持ち株を手放した。

https://www.cnn.co.jp/tech/35112794.html

 

リップル社のXRPは株でこそないたぬけど、同様のケースとして比較できると思うたぬ。実際有価証券として扱われるべきかどうか裁判にもなってるたぬ。

そして、このレポートが正しいなら、その売却高は凄まじいことになるたぬ。

 

リップル社による売却問題は日本語の大手仮想通貨メディアでも取り上げられてるたぬ。例えコインポストのこの記事は詳しくて勉強になるたぬ。https://coinpost.jp/?p=96816

 

(2) 理由はともかくべったり張り付いて上がらない

チャートもう一回見て欲しいたぬ。

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散々ファンダ的な好材料が出まくっているのに地を這うような動きたぬ。

 

 

理由③「ガチホするしかない」

多分筋金入りのリップラー、というかリップルインフルエンサーさんたちはこの言葉を違う意味で使うと思うたぬ。

 

リップルは将来性もあるしmoonも待ってる。もうガチホするしかないで。最高や。行くで。やるで。リッ(略)」

 

でも環が言ってるのはそういう意味じゃないたぬ。

 

「ガチホすると嬉しいぜ!」じゃなくて、したくなくてもガチホせざるを得なくなるってことたぬ。

 

 

(1) チャートの形がひどすぎる

まずチャートを見た時点で、相当手を出したくない形たぬ。

 

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このチャートみて「イケてる形だぜ!今すぐ買いたくなるぜ!」って思ったぬきがいたら今すぐテクニカルを一から学び直すべきたぬ。やばいたぬ。

 

本を買うお金のないたぬきのために、このブログにもテクニカル入門のっけてるたぬから、読んでおいでたぬ。

tanubitjapan.hatenablog.com

 

 

ちなみにこういう形って、新興株などで仕手っぽいクソムーブとしてよくみるやつたぬ。

環は仮想通貨をやる前は、新興株をやっていたぬき。そこで色々勉強したってわけたぬ。

 

 

例えば・・・

 

ソレイジア

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上場直後がピークで以降いまに至るまで長期下降トレンド

 

 

リミックスポイント

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プチバブル的なダブルトップつけてから、高騰以前の水準に戻った。

 

イカ

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2016年の高値から以降いまに至るまでダダ下がり。

 

 

以上の例は、いずれも一時期暴騰を見せた後、バブルが弾けたみたいに高値更新どころかひたすら下がっていった例たぬ。

これらの株も、その後一時的にふわ〜って上がることもあるたぬ。けども、高値更新ならずそのまま下がり続けるっていう動きをよくみるたぬ。

こういう一瞬だけ強烈な出来高を叩きだして価格が大暴騰するケースっていうのは、そんなわけでいかにもクソムーブだなあって感じたぬ。

 

最後にもう一度リップル貼っておくたぬ。

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リップルの価格は今の所、ほとんどその「ふわ〜」もなく、全然上がらないで地べたを這いつくばっているたぬ。

 

 

(2) 売り圧力が強すぎる

さっき見たように、「リップル社自身が売ってるんじゃないか?」っていう噂が立ち、リップル社への嘆願書(抗議といってもいいかもしれんたぬ)が出てくるくらい、非常に売り圧力が強いたぬ。

 

売り圧力が強く価格は地ベタを這いつくばっているから、ガチホせざるを得ないわけたぬ。

 

そして、例えば2017年後半から2018年前半に買ってしまってまだ損切りしてないトレーダーは、莫大な含み損が出ているたぬ。

 

そして、すでに年度をまたいでしまってるたぬ。仮想通貨トレードでは原則、赤字を翌年以降に持ち越す「損失繰越」ができないたぬ。

ってことは、ポジションを回転させたり他の仮想通貨との交換があったりなど、トレードの仕方によっては同値撤退できたとしても税金で大赤字を食らう状況たぬ。

 

だからそういう場合、大爆損を確定させる損切りの覚悟がつかない限り、ガチホするしか無くなってしまってるわけたぬ。

そういうのはふつう「塩漬け」っていうたぬ。塩漬けとガチホのアブない関係については前に書いた記事にもちょっと書いたぬき。入門たぬきは見てね。

 

 

(3) 大量の塩漬けホルダーの存在

いま塩漬けの話をしたぬきだけど、それはまだポジションを持ってないたぬきにも無関係じゃないたぬ。

 

というのも、大量の塩漬けホルダーの存在は潜在的な売り圧力になるからたぬ。

 

これは(1)で見たようなバブル的に上がって弾けた新興株でもよく見られることたぬ。

それらが高値更新をできない理由の一つは、塩漬けホルダーが逃げ出すために売りを入れてくるからたぬ。

 

だから、基本的には塩漬けたぬきが山ほどいそうな銘柄を買うのは避けるべきっていうのは株ではよく言われることたぬ。

 

そんなわけでこれは建玉分析的な観点からの理由でもあるたぬ。建玉分析ってなに?ってたぬきは、下にはる記事を読んでくれたぬ。

tanubitjapan.hatenablog.com

 

まとめ

以上、現時点での環のお気持ちはこんな感じたぬ。

  • リップルというシステムには魅力があり、それを実現するための政治力も備えている。
  • にも関わらず、価格は一向に上がらない。むしろバブル後の最安値更新を目指している(というか既にした)。このような場合、価格の方に忠実になるべきだという教訓がある(ベレス&カプラなど)。
  • その他について一見メリットだと思われたことは、実はほとんどがデメリットである。
  • 中央集権型でかつ強力な買い煽りが存在することにも懸念がある。
  • しかも当の内部関係者による売り浴びせの「噂」は、リップル社ですら無視できないほどの大きな声だ。
  • そういう「噂」がなかったとしてもチャートの形がかなりひどい。
  • 価格上昇を阻む一因には他にも、大量の塩漬けホルダーの存在が考えられる。

 

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これら箇条書きのうち、二個目以下が改善されたらトレード候補として考え直すたぬ。

それまでは環はやりたくね〜たぬ。いつになるかわからんたぬ。他にいいトレード対象はいくらでもあるたぬ。

 

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